私は, 平成7年2月に東京銀座で業務用ビルの賃貸と売買・管理を中心にすえた不動産業を起業いたしました。その際,社是を『コミュニケーションを大切にする企業づくり』といたしました。 顧客企業様のFM(ファシリティマネジメント)に資するという仕事を通じて,社会に貢献する事を目指してきたのです。
しかし,歳月が過ぎ,会社が大きくなり, 社員が増えるにつれ,私の中で, お客様に対しても社員に対してもコミュニケーション不足を強く感じるようになりました。
行き届いたサービスができなくなっていることに気づき, 自分自身暗たんたる思いに至ったのです。
そのころ,道を求めてたくさんの書籍を読みました。そのなかに 【仏教には「大乗」と「小乗」という考え方がある】ことを知りました。簡単に言いますと,多くの人を彼岸(浄土)に連れていける大きな乗り物と少ない人数しか乗れないけれど,確実に彼岸に連れていける小さな乗り物があるという思想です。
私は, 宗教家でも教育者でもありません。そのどちらが良いとか悪いということではなく,自分はどちらの運転手になりたいのか。大きい乗り物か, 小さな乗り物か, 自分に向いているのはどちらの乗り物なのか。経営者としての適性について, 深く考えました。
その結果,私は「小さな乗り物の運転手」になることを決意いたしました。
たとえ,小さな会社でも完璧なサービスをお客様にご提供出来れば,小さな波紋を社会に起こすことができると思ったからです。
それまで,私の会社の業績は順調に推移しておりました。
しかし,知己のある大手不動産会社とのM&Aの結果,私と数人とで平成22年12月『本当にお客様に満足のいくサービスを提供する』ことを目指して,現在の株式会社オフィステンポスを新宿に設立した次第です。
社員の人数は少ないのですが, みんなが一騎当千の力を持つメンバーです。
その個々の経験と能力を武器に, 法人から個人のお客様まで,広く不動産に関わる問題に対してご満足のいく結果を出すべく, お客様と想いを共にしながら,日々精進し,努めてまいりたいと思います。
今後とも弊社を末永く宜しくお願い致します。